セラミックライニングの施工方法
2026-04-13
2026年4月 | 株式会社中国商会
セラミックライニングの施工方法を徹底解説
5工法の選び方と依頼から完工までの流れ
鉄製の配管やシュートが2〜3ヶ月で摩耗し、その都度設備を止めて交換している——その交換コストと設備停止の損失を3年間合計したことはありますか?
セラミックライニングを施工することで、同じ設備が2〜3年以上使い続けられるようになります。本記事では、施工方法の種類・設備形状別の選び方・依頼から完工までの流れをご説明します。
セラミックライニングとは
セラミックライニングとは、摩耗・腐食によってすり減る設備(シュート・配管・ポンプケーシング・ローラー・サイクロン・ホッパーなど)の表面に、高硬度のセラミックを接合してコーティングする工法です。設備表面の耐摩耗性を大幅に高め、寿命を延命します。
鉄製設備を使い続けることで発生している見えないコスト
- 交換作業ごとに発生する設備停止時間(機会損失)
- 交換のたびに必要な人員手配・溶接・塗装の工数
- 3年間で12〜18回の交換を繰り返す場合、部品代+工事費+停止損失は膨大になる
→ これをゼロに近づけるのがセラミックライニングです
使用するセラミック素材の種類
| 素材 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| アルミナ(Al₂O₃) | 最も汎用的・コスト優位 | シュート・配管・ポンプ全般 |
| ジルコニア(ZrO₂) | 最高強度・靭性。衝撃に強い | 高衝撃部位・粉砕機周辺 |
| 窒化珪素(Si₃N₄) | 高温強靭性・軽量・耐食性 | エンジン部材・高温炉周辺 |
| 炭化珪素(SiC) | 超硬質・耐食・高温対応 | 腐食性流体・超高温環境 |
施工方法5種類と使い分け
施工方法の選択が、耐久性・対応できる設備形状・コストを大きく左右します。設備の形状・使用環境・稼働状況に応じて最適な工法を選ぶことが重要です。
セラミックチップを専用接着剤で金属表面に貼り付ける、最もポピュラーな工法です。チップを設備形状に合わせて切削・加工できるため、複雑な形状にも対応できます。
- 複雑形状・曲面に対応できる
- チップ単位で補修可能(本体交換不要)
- 先細りシュート・スクリュー等に最適
- 接着剤の耐熱温度に上限あり(高温部は不可)
- 急激な温度変化(ヒートショック)に弱い
向いている形状:シュート・スクリュー・口径大の配管・サイクロンケーシングなど複雑形状
セラミックとゴムを事前に加硫接着したシートを、ゴム接着剤で設備表面に貼る工法です。ゴムが緩衝材となり、大きな塊が落下する衝撃によるセラミックの割れを軽減します。
- ゴムが衝撃を吸収し割れを防止
- 大塊が継続的に落下する場所に有効
- 平面施工のみ(複雑形状は不可)
- 高温部は不可(ゴムの耐熱温度に依存)
向いている形状:ホッパー・シュート受け部など塊が落下する平面
配管内面にセラミックパイプを挿入し、モルタルで固定する工法です。砂・スラリー・微粉炭などによる内面摩耗が激しい配管、特に曲がり部での効果が高い工法です。
- モルタル固定のため高温部でも使用可
- 段差なし設計で変摩耗が起きにくい
- コーナー部もR形状で対応
- 重量が増加する
- ワンサイズ大きい配管が必要
向いている場所:スラリー・微粉炭・砂を搬送する配管(特に曲がり部)
鉄板にゴムとセラミックを加硫接着した製品を、ボルトナットで既存設備に取り付ける工法です。接着剤を使わないため取り外し・交換が容易で、設備の延命に最適です。
- 既設設備への後付け対応が可能
- 取り外し・部分交換が容易
- 大規模改修なく延命できる
- ボルト穴加工が必要な場合がある
- 複雑形状への対応は限定的
向いている場所:大規模改修なく延命したい既設の平面・緩やかな曲面
強力なネオジム磁石をゴムに組み込んだセラミックシートを、外側から貼り付けるだけで穴あき箇所を補修できる、中国商会が開発した独自製品です。溶接・切断・塗装の工程が不要なため、設備を稼働させたまま施工できます。人手不足の現場でも、大掛かりな工事なしに対応できます。
- 溶接不要・ダウンタイムほぼゼロ
- 外側から貼るだけで補修完了
- 人員手配・仮設工事が不要
- 磁性のある鉄製設備のみ適用可
- 恒久補修ではなく緊急・中期対策向き
向いている場面:急ぎの応急処置・生産を止められない緊急補修
問い合わせから施工完了までの流れ
中国商会では、図面がない段階でもスケッチや見本品のご支給から対応可能です。また移動困難な設備への現地出張施工にも対応しています。
お問い合わせ・ヒアリング
摩耗している箇所の写真やスケッチをお送りください。設備の形状・使用流体・温度条件・現在の交換頻度などをヒアリングします。図面がなくても対応可能です。
工法提案・見積提出
設備条件に最適な工法・素材をご提案し、概算見積をご提出します。複数工法の比較提案も可能です。
製作・加工(工場または現地)
製缶加工・機械加工からセラミックライニングまで一貫して対応します。持ち込みが困難な設備は現地施工・出張工事で対応します。
施工・取り付け
現地施工の場合は技術者が直接伺います。広島県尾道市を拠点に日本全国対応しています。
納品・アフターフォロー
納品後も、セラミックが摩耗した際のチップ貼り直しや補修対応が可能です。本体ではなくチップ単位での補修なので、ランニングコストを継続して抑えられます。
費用の考え方
セラミックライニングはイニシャルコストが鉄製設備の単純交換より高くなる場合があります。しかし、TCO(総所有コスト)の視点で見ると、3〜5年単位では大幅なコスト削減になるケースが多くあります。
| 比較項目 | 鉄製配管を都度交換 | セラミックライニング施工 |
|---|---|---|
| 寿命 | 2〜3ヶ月 | 2〜3年(8〜10倍) |
| 3年間の交換回数 | 12〜18回 | 0〜1回 |
| 設備停止回数 | 12〜18回 | ほぼゼロ |
| 人員手配・工事費 | 毎回発生 | 施工時のみ |
| イニシャルコスト | 低い | 高い(ただし一時的) |
| 3年間のトータルコスト | 高い | 大幅に低い |
※ 費用は設備のサイズ・形状・工法・数量によって変動します。まずはお見積りのご相談をお勧めします。
施工事例
事例① シュート内面セラミックチップライニング
事例② ポンプケーシング内部セラミックライニング
事例③ アルミローラーへのセラミック溶射+研磨加工
よくある質問
まずは写真かスケッチをお送りください
摩耗でお困りの箇所の写真や簡単なスケッチをお送りいただければ、最適な施工方法と概算費用を無料でご提案します。





