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シュートの激しい摩耗を解決!摩耗箇所の特定と形状別の対策とは?

2026-07-11

2026年6月 | 株式会社中国商会

シュートの激しい摩耗を解決する方法
摩耗箇所の特定と形状別の対策

「シュートの同じ場所ばかり摩耗して、何度も補修している」「原料が当たる部分だけ短期間で穴があく」——シュートの摩耗は、原料の落下角度と衝突点に強く依存します。

本記事では、シュート内のどこがなぜ摩耗するのかを分解し、シュート形状別に最適な対策を解説します。摩耗箇所に合った対策を選ぶことで、補修サイクルを大幅に延ばすことができます。

シュートはなぜ激しく摩耗するのか

シュートは、原料を上から下へ落下・滑走させて搬送する設備です。その構造上、原料が高い位置から落下してシュート内面に衝突するため、配管などと比べても摩耗が激しくなりやすい特徴があります。

特に、原料が最初に当たる衝突点は、落下エネルギーが集中するため摩耗が急速に進みます。シュート全体ではなく特定箇所だけが先に穴あきするのは、この衝突エネルギーの集中が原因です。

シュート摩耗の本質

シュートの摩耗対策は「落下エネルギーがどこに集中するか」を見極めることから始まります。衝突点を特定し、そこを重点的に補強することが、効率的な対策の鍵です。

シュート内で摩耗が集中する3つの箇所

シュートの摩耗は、構造上の3つの箇所に集中します。それぞれ摩耗のメカニズムが異なります。

1

原料の衝突点(インパクトポイント)

原料が落下して最初に当たる面。落下エネルギーが集中するため、最も激しく摩耗します。シュート摩耗対策の最重要箇所です。

2

傾斜面・滑走面

原料が滑り落ちていく傾斜面では、摺動摩耗が進みます。衝突点ほど急激ではありませんが、面積が広く全体的に摩耗します。

3

曲がり部・方向転換部

シュートが向きを変える曲がり部では、原料の流れが内壁にぶつかり摩耗が集中します。流れの方向が変わる外側が特に摩耗します。

摩耗を加速させる4つの要因

同じシュートでも、扱う原料や落下条件によって摩耗速度は大きく変わります。摩耗を加速させる主な要因は以下の4つです。

要因 摩耗への影響
原料の硬度 硬く角張った原料(鉱石・スラグ・砕石など)ほど摩耗が激しい
落下高さ 落下高さが高いほど衝突エネルギーが増し、衝突点の摩耗が加速する
衝突角度 原料が垂直に近い角度で当たるほど衝突摩耗が激しくなる
処理量・頻度 単位時間あたりの処理量が多いほど摩耗の進行が早い

これらの要因は、シュートの設計段階や運用変更で変化します。たとえば生産量を増やすために処理量を上げると、それまで問題なかったシュートが急に激しく摩耗し始めることがあります。

シュート形状別の対策

シュートの形状によって摩耗パターンが異なるため、最適な対策も変わります。代表的な形状別に対策を整理します。

直線シュート(傾斜滑走型)

原料が傾斜面を滑り落ちる直線シュートでは、衝突点と滑走面の摩耗が中心です。衝突点には耐衝撃性の高い対策を、滑走面には広範囲をカバーできる対策を組み合わせるのが効果的です。摩耗の度合いに応じて、衝突点だけ厚めに補強する設計も可能です。

カーブシュート(曲線型)

原料の流れる方向が湾曲するカーブシュートでは、曲がりの外側に摩耗が集中します。曲面に追従できる工法が必要で、セラミックチップライニングのように複雑形状に対応できる工法が適しています。

先細りシュート(ホッパー接続型)

下に向かって狭くなる先細りシュートでは、原料が集約されて流速が上がり、底部や接続部の摩耗が激しくなります。複雑な先細り形状に密着施工できる工法が求められます。

大塊が落下するシュート(衝撃型)

大きな塊が継続的に落下するシュートでは、衝撃によるセラミックの割れが課題になります。この場合は、ゴムが緩衝材として働くセラミックゴムシートライニングが適しています。硬さだけでなく衝撃吸収性を両立させることが重要です。

摩耗対策工法の選び方

シュートの摩耗箇所と条件に応じて、適切な工法を選びます。主な工法と適性を整理します。

工法 適した箇所 特徴
セラミックチップライニング 衝突点・傾斜面・曲がり部 複雑形状に対応。最も汎用的
セラミックゴムシートライニング 大塊が落下する平面の衝突点 衝撃を吸収し割れを防止
セラミックゴムライナー 既設シュートへの後付け ボルト固定で取り外し・交換が容易

箇所ごとに工法を使い分ける

1つのシュートでも、衝突点はゴムシートライニング、滑走面はチップライニングというように、摩耗の種類に応じて工法を使い分けることができます。これによりコストと耐久性のバランスを最適化できます。

施工事例

事例① 先細りシュートの衝突点摩耗をチップライニングで解決

課題
原料落下による衝突点が短期間で摩耗・穴あき。先細り形状のため補修が難しく交換頻度が高かった
工法
複雑な先細り形状に合わせてセラミックチップを加工し密着施工
効果
衝突点の摩耗を大幅抑制。交換頻度が低下しランニングコストを削減

事例② 大塊が落下するシュートにゴムシートライニングを適用

課題
大きな塊が落下するシュートで、セラミックが衝撃で割れて剥離するトラブルが発生していた
工法
ゴムが衝撃を吸収するセラミックゴムシートライニングに変更
効果
衝撃による割れが解消。耐摩耗性と耐衝撃性を両立し安定稼働を実現

事例③ カーブシュートの偏摩耗を箇所別の工法で対策

課題
カーブシュートの外側だけが激しく摩耗し、内側はまだ使える状態で全体交換は非効率だった
工法
摩耗が集中する曲がりの外側を重点的にチップライニングで補強
効果
摩耗箇所だけを補強しコストを抑制。シュート全体の寿命を延長

▶ 施工実績一覧を見る

よくある質問

Qシュート全体ではなく、摩耗する箇所だけ対策できますか?
Aはい、可能です。衝突点や曲がりの外側など摩耗が集中する箇所だけを重点補強することで、コストを抑えつつシュート全体の寿命を延ばせます。摩耗箇所の写真があれば最適な範囲をご提案します。
Q大きな塊が落ちるシュートでもセラミックは割れませんか?
A大塊が落下する箇所には、ゴムが衝撃を吸収するセラミックゴムシートライニングが適しています。衝撃による割れを防ぎつつ耐摩耗性を確保できます。
Q複雑な形状のシュートでも施工できますか?
Aはい、セラミックチップライニングはチップを形状に合わせて加工できるため、先細りやカーブなど複雑な形状にも対応可能です。図面やスケッチがなくても現物確認で対応できます。
Q処理量を増やしたら急にシュートが摩耗するようになりました。
A処理量の増加は摩耗を加速させる典型的な要因です。現在の運用条件をお聞かせいただければ、増加した負荷に耐えられる工法をご提案します。
Q既設のシュートにも後から施工できますか?
Aはい、既設シュートへの施工に対応しています。取り外しが難しい場合は現地施工・出張工事でも対応可能です。シュートの状況をお聞かせください。

摩耗したシュートの写真をお送りください

摩耗箇所の写真と扱っている原料の情報をお送りいただければ、摩耗の原因を推定し、最適な対策工法と概算費用をご提案します。衝突点だけの部分対策にも対応します。

複雑形状にも対応可 / 箇所別の部分対策可 / 日本全国対応